王丸理事長に聞く/SAGA技術フェア、「技術」と「人」をつなぐ場に
2026年06月03日(水)
SAGA建設技術フェア2026
「SAGA建設技術フェア2026」が10・11日の両日、佐賀市のSAGAプラザ(総合体育館)大競技場で開催される。会場では県内外より64の企業・団体がブースを出展。環境・防災・コスト縮減・維持管理・佐賀の技術・インフラDXの6分野で最新技術や新工法を紹介する。特別講演や技術者による発表も行われる。主催者である(公財)佐賀県建設技術支援機構の王丸義明理事長に、フェアの目的などを聞いた。
開催にあたり、思いをお聞かせください
2026年は、大手・中堅ゼネコンの多くが労働力不足を背景に大型工事の新規受注を絞り込んでいる状況や資材価格の高騰等により、大規模プロジェクトの中止や延期が相次いで発表されているようです。
建設業界においては以前から人手不足が深刻で、取り巻く環境は厳しい状況ですが、近年の災害対応や復旧・復興において建設業界が果たす役割は次第に大きくなっている印象を持っています。
このような中、建設業界では働き方改革や人材の確保など構造的な変化も求められており、新技術の導入やデジタル化の推進は欠かせません。
SAGA建設技術フェアは、▽建設分野(土木・建築)の技術・工法・製品などについて産学官における技術情報の交流の場を提供すること、▽建設分野の技術開発や新技術導入の促進を図ること、▽多くの方々に建設業界の魅力や社会資本整備の必要性について理解を深めてもらうこと―を3つの柱としており、建設産業の発展およびキャリアデザイン教育の推進に寄与することを目的としています。
会場では、計画・調査・設計・施工・維持管理の各段階における多くの新たな技術や製品に触れていただくことができます。
昨年との変更点についてお聞かせください
出展ブースにおいては、県内外から64団体に出展していただき、小間数としては過去最高の70小間となりました。フェアに初めて出展される団体もあり、多くの企業や団体に出展いただき、大変ありがたく感じています。
また、開催にあたり、多数の関係機関から共催・後援をいただいており、建設業界や他業界が連携してフェアを開催させていただいています。
特設ステージでは災害派遣報告として、令和6年の能登半島地震及び奥能登豪雨における佐賀県技術職員の派遣・支援の報告をしていただきます。建設技術者の役割を一層認識していただけるとともに、今後の災害への備えの一助になればと思います。
今年の見どころについてお聞かせください
特設ステージでは、災害派遣報告に加えて、特別講演、技術者発表、学生研究発表会、展示技術プレゼンテーションを行います。
今年の特別講演では、1日目に国土交通省 九州地方整備局 建設情報・施工高度化 技術調整官 房前和朋氏に「九州地方整備局のインフラ分野のDX」と題してご講演いただきます。
2日目には、佐賀広域消防局佐賀消防署消防2課長の吉武明彦氏に「大規模災害発生時における消防機関と建設業界の連携」と題して、災害時における消防機関と建設業界の連携や役割についてご講演いただきます。
どちらも建設業界との関連が深い内容となっていますので、是非ともご聴講いただければと思っています。
技術者発表や学生研究発表では、今後の建設業界を担う若手の技術者・研究者や女性技術者が感じている建設業界の魅力、発表者の皆さまが描く今後のキャリアデザインについて聞くことができるでしょう。
また展示技術プレゼンテーションでは、出展ブースの中から技術や製品を紹介していただきます。
パネル展示では、昨年度に引き続き、普通科高校の写真部が土木現場を“キリトリ”、その写真展を通じて土木の魅力を発信する青春BUILDプロジェクト(代表 デミー博士)の写真展『高校生がみた土木の世界』を行います。
今回は、長崎県の高校の写真部が現場を写真と言葉で表現しています。写真展を通して、高校生から見た土木の驚きや発見を感じてもらうことができます。
来場予定の皆様へ一言お願いします
建設業界を取り巻く環境は変化が激しく、i‐Construction2・0、インフラ分野のDX推進、カーボンニュートラルやグリーン・トランスフォーメーション(GX)による環境問題対策など、われわれ技術者には多くの課題解決が求められています。フェアではそれらを解決する技術や製品が溢れています。是非ともご来場いただき、今後の業務に役立てていただければ幸いです。










