地震と豪雨の複合災害に対応/伊東拓哉氏(佐賀土木事務所)
2026年06月22日(月)
SAGA建設技術フェア2026
佐賀土木事務所の伊東拓哉氏が「令和6年能登半島地震および令和6年奥能登豪雨に係る被害状況および派遣概要」と題して講演。地震と豪雨で甚大な被害を受けた石川県能登町の復旧・復興支援のために派遣された同氏が、同町の被害状況と活動内容を語った。
能登町は、2024年元日の能登半島地震で震度6強を観測するとともに、4㍍を超える津波が来襲。さらに同年9月には24時間雨量260㍉の豪雨に襲われ、河川の氾濫や地震で被災した箇所の二次被害が多発した。
伊東氏は、25年4月1日から1年間、能登町建設水道課で災害班として活動した。同課の職員4人、全国から派遣された11人とともに、道路や河川の復旧に向けた災害査定手続き、委託・工事発注の業務に当たった。
講演では、動画を交えながら地震と豪雨の被害状況を報告した。特に地震によるインフラの被害は甚大で、道路だけでも被害額は225億円(24年12月時点)に上る。また、町が広大なことから土砂崩壊や斜面崩壊、盛土崩壊に加え、液状化による地盤沈下も見受けられるなど、さまざまな被害が点在していた状況を紹介した。
災害班の活動では、地震と豪雨による複合災害を受け、新たに適用された災害査定「スーパー簡素化査定」の手続きを説明。災害査定をより迅速かつ効率的に進めるため、未調査区間を含めて被災箇所を大ロット化し、査定を行うことなどを報告した。
講演の最後に伊東氏は「復旧・復興は道半ばだが、自然豊かな能登町には海の幸など多くの魅力がある。能登で観光し、地元の美味を楽しむことが早期復旧・復興につながる」と語った。











